書評日記 第112冊
最近、ピアノのお稽古をしています。いえ、別にどこぞへ通っているわけではありません。でも、結構、独学でも弾けるものです。
そもそも、ギターを弾けるので、右手と左手が同時に動きます。それに、一応、プログラマですから、両手を使ってブラインドタッチができます。ま、あとは、やる「きっかけ」ですかね。
何故にバッハなのか。何故に平均律なのか、とお思いでしょうが、まあ、「GEB」が好きな俺としては、バッハを弾きたかったわけ。思わず買ってしまった「平均律」の1ページめ、プレリュード1は、それほど難しく有りません。両手を同時に動かす部分があまりないのですが、ピアノを弾いているように見えるし、聴こえるという、お徳な曲です。一応、2週間ほど練習していますが、完成しつつあります。一通り弾けるし、譜面も読めるようになってきました。
他の曲は難しいので、ちょっと浮気して、「大人のクラシック」なる譜面を買いました。いわゆるバイエルの1巻程度の、それっぽい感じの曲が集めてあってなかなか楽しいものです。こっちの方は、2日でなんとかものに出来ました。
ピアノってのは、両手を動かすわけですけど、どっちの手に意識を偏らせてもだめなんですよね。主に、右手はリズムを受け持ち、左手はメロディなわけですが、リズムに集中してしまえば、左手が留守になるし、メロディに集中してしまえば、右手のリズムが狂うわけです。丁度いい具合に、どちらも気にしつつ、頭を両手の意識の真ん中に置く感じで弾くと良い、なぞと、どこかに書いてありました。
そういう、意識の偏りを直すために、精神の安定という形で、ピアノを勧めることもあります。そう、そういうのを目的にした本もあるわけです。まさに、俺にぴったりというか、なんというか。ま、それを買っちゃあ、元も子もないんですが・・・。
そうそう、リズムを左手で行うということは、ピアノは、右利き用に出来ているわけです。ですから、左利き用の曲なんていうのもあるわけですね。まあ、左利きの方には、ハンディといいますか、そういう点で、普通のコンクール用の課題曲なんてのは、左利きの人にはやや不利とかなんとか、そういう事もいえます。結構ね、思い付くものはたくさんあります。でも、ま、俺の周りにいる左利きの方は、それなりに、こなしているみたい。そう、俺の友人の半分以上が、左利きという偏った感じなのですが、それって意味があるのでしょうか。日本人の場合、9対1程度で、右利きが多いはずなんですが。よーわからんなあ。
あ、そうそう、全くの余談になりますが、ピアノをきちんと練習するためには、それなりのものが必要ですね。俺は、カシオの安いやつを使って練習しているのですが、鍵盤の感触が、本物のピアノとは桁違いです。ま、オルガンとして使うのならば、それでもいいんでしょうが、ピアノとして弾くならば、カワイの電子鍵盤ぐらいないと、だめなんじゃないですかねえ。音もぜんぜん違うし。20万ぐらいですよ。バレーの出演料に比べたら、安いんじゃないですか?
update: 1996/09/09
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