書評日記 第3冊
赤瀬川源平の「反芸術アンパン」の本。「超芸術トマソン」とか「東京路上観察」で有名だ。
この本を読む前に荒俣宏と思って(こっちも実は似たりよったりだと思う。・・・ってのはまずかな?)「二笑亭」の本を読んでいる。なんだかんだといって4冊は読んでしまったわけだ。
内容は、戦後すぐにあった読売アンデパンダンという無差別芸術展覧会(と私は読みとる)の話である。 筆者自身、最後あたりの2回しか出展していないらしく(全部で15回)、読売アンデパンダンの全体像すべてを表現しているわけではない。どちらかというと、その出展会の最後の無差別的なところ(もう、芸術なんだか、よーわからんようになってしまっているところ)の熱気に主点が置かれている。
読んでいくうちに、その時代(昭和30年頃)に巻き込まれていく「トンでもなさ」がある。
ってな具合に書いてしまうと、まるで書評のような感じかするけど、「書評日記」なんだから、ま、いいか。
この日記も無事3回目。まだまだ、たくさんの本があるし、ま、気楽に気楽に。
update: 1996/05/30
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