書評日記 第109冊
職場の近くに、CASA NOVA というラブホテルがあります。会社から、駅までに、必ずその前を通ります。渋谷って、妙な街です。駅前は茶パツとミニスカートが、多くて、こんな独身男性には、目の毒・・・というか、無理矢理騒いでいるような、そんな若さに当てられます。その、やたらに、女の子が多いよな。4対1で女性が多いのではないだろうか。
で、道玄坂を上がると、会社があるわけですが、昨今、渋谷は、コンピータ会社が増えているようです。帰りの電車の中で、マニアックな会話(?)を聞きます。コンピータ会社と云っても、ゲーム関係ではないので、その、皆さんネクタイ着用です。でも、なんか、会話はオタクっぽくて。なんか、変な感じです。最近、コンピータ会社、どこでも「人手不足」らしく忙しいです。皆、残業して帰ります。
あと、ラブホテルが腐るほどあります。他に、看板おじさんが居ります。「トルネード素股」ってなんなのでしょうか。ピンクビラは配っているし、呼び込みもいるし、そのテの遊び場は沢山あります。会社の前には「お天気お姉さん」という看板が見えます。
「渋谷」の街は、なんか、変です。そんな変な街に、俺は毎日勤めています。頭がおかしくなって、当然かもしれない。
ちなみに、俺は、そのテの場所に行ったことがありません。昨日、同僚と飲みに云って、「ソープランドに行ったことがある?」「いや、ない。」と元気に答えてしまう俺は、異常なんでしょうか。よーわからんなあ。でも、質問した彼は、納得してくれました。うーむ、納得されても困る(?)んだけどなあ。
ま、それは、それとして、本日の一冊は、江川達也の「BE FREE」(講談社)です。これを最初に読んだのは、中学生2年の時です。
中身をざっと説明すると、「人間、江川達也が、SEXねたでむっちゃくちゃやった漫画です。」はあ、そのまんまであります。
でも、中身を読んで、辟易・・・はしませんね。ああ、中学生の頃は、ちょっと、と思ったけど。なんだか、ここまであけすけにやると、返ってすがすがしい、というか、オープンな感じが好きな漫画、そして漫画家です。最初はね、「教育」のなんたらの話だったような気がするのですが、ここにある11巻となると、もう、・・・あ、思わず、読み耽ってしまいました。なんというか、「BE FREE」もそうだし、「東京大学物語」もそうだし、(残念ながら、「タルるーと」は読んでない。)江川達也は、描くことによって、どんどん、自分を破壊していって、何かを描くというタイプなのでは、と思います。プロットとか、起承転結とか、そういう技法はさておき、とにかく描いてみて、倒れるまで突っ走ってみる。それでも、どこかわけのわからないところに行ってしまっても、それでも、やっぱり「江川達也」という人物が出てくる漫画家だと思います。
あ、なんじゃね、ちょっと、狂っているところが似ているような気がしたもので、批評というか、単なる感想になってしまいました。まあね、どんなことやったって、所詮、インターネット上なんだしさ、俺自身を知る人は少ないし、ま、いろいろ、ってことです。
update: 1996/09/09
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