書評日記 第133冊
うーむ、なんか、ふつふつと腹が立ってきたなあ。いや、今日、上司と口喧嘩をしました。普通はね、喧嘩なんてあんまりしません。原因は、ま、俺のずぼらにあるわけですが、でもなあ、そこまで云う必要はないんじゃない?、というところまで云われましたよ。嘲笑いさえ、されました。まあ、インターネットは広いようで日記界なんて狭いですからね。実名で行きましょう。渡辺貞夫さん、あなたですよ。あなたのことです。基本的に、この書評日記、罵倒するときは実名を避けていますし、意味のない罵倒はしていないつもりです。だってね、いずれは、自費出版なり何なりの予定も考えているので、そういうことをしてしまうと、残ってしまいますからね。でもね、渡辺貞夫さん、あなたの言葉は俺に重要な事を教えてくれました。だから、敢えて、実名で残しておきましょう。
会社の方が読んでないことを祈りますね。相手先の方が読んでいないことを祈りますが、ま、いいか、この際。潰しておくのが、会社のためかもしれませんぜ。
さて、口喧嘩の発端は些細なことです。俺が、ちょっと、ソースの修正ログをとるのを怠ったから。まあ、俺の場合、ちょくちょくやるんです。基本的に自己管理が出来ない奴ですから、仕方ありません。じゃなければ、大学7年間も行ってませんよ。んで、まあ、口喧嘩になって、常々思っていることを俺は渡辺貞夫さんに云ってしまったわけです。
「何故、そういう言い方をするんですか?」
帰って来た科白はこうでした。
「俺は、人を選ぶんだよ!!!」
はあ、俺は、愕然としてしまいました。一体、この人は何を考えているんだろうか。選ぶ?、どういうことなのでしょうか?、別に俺はあなたに選んで欲しくて仕事をやっている訳では無いんですが?、「?」という言葉を思わず飲み込みました。どうも、その辺の心理は全然伝わらない人のような気がしたので。
現在に至るまでをもうちょっと詳しく話しましょうか。今、渡辺貞夫さん率いるプロジェクトは、「火を吹いて」います。ははは、もう駄目。人数が少ないところにぼんぼん仕様が加わって、膨らむ膨らむ。あなたのプロジェクト、どれだけ会社の人に迷惑を掛けているか、また、スタッフの人にどれだけ精神的なダメージを与えているか解っているのですか?、出先で、午後11時前には帰れない雰囲気、また、夜中も続くテスト、休日関係なく駆り出されしまうスタッフ。あまりに可哀想で見ていられませんよ。あなたが上司だから逆らえない、そういう人は、ただただ従ってしまい、身体を壊してしまうのですよ。人望もなんもあったもんじゃありません。
そう、今に始まったことではないのです。既に、8月あたりから、駄目な予感はしていたのです。遅々として進まないプログラミングに気付かなかったあなたが、その原因です。スタッフは、それを云う気になれなかったわけです。そういうものを受け入れる雰囲気というものを渡辺貞夫さん、あなたはひとかけらも持っていません。確かに、「管理」というものは大切ですよ。進捗管理なり、そういう上からの監視がないと、技術屋というものは動かない時があります。しかしね、管理が厳しすぎる、しかも、下からの進言を一切受け付けないというその態度、何か云うと必ず高圧的な言葉しか出てこない堅い頭、そういうリーダーのもとで、スタッフは働く気になれません。信頼関係というものを結べない、そういう雰囲気があなたには全然ありません。上司という立場を利用して、自分の思い通りにプロジェクトを管理する、そういう態度が有り有りとしています。
まあ、他の人達がどう思っているか知りませんが、少なくとも俺は、渡辺貞夫さん、なたの下で働く気は毛頭ありませんのであしからず。
もうちょっと、個人攻撃をしよう。ついでだし。高圧的な態度もそうですが、ちろちろと自分の意見を触れ回るの止めて下さい。確かに、あなたのプロジェクトではありますが、スタッフがそれぞれ自分の担当に責任を以ってやっているのです。あなただけの一人の知識とかアイデアとか、そういうものはたかが知れていることを忠告しておきます。あの、うさんくさい意見にスタッフがどれだ振り回されているか御存じですか?、ひとつの修正をする度に、あなたの確かに必要かもしれないが下らないアイデアに、ひとつひとつ対応しなければならない、そして仕様がどんどん膨れあがってくる、そういう仕事に追い回されるスタッフの気持ちを考えたことがありますか?、現在、配属されたばかりの2人がどれけ遅く帰っているかあなたは知っていますか?、毎日、午後11時だそうですよ。朝は、午前8時には来ているというじゃないですか。先日の月曜日も休日出勤だったそうですよ。彼らが倒れたら、誰がその代わりをするのですか?、また、確かに夜中のテストに参加しなければいけないのは解りますが、オーバーヒート寸前のひとりのスタッフに対して、あなたはもう少し優しい言葉を掛けてあげることはできないのですか?、確かに時々、甘ったるい甘えるような言葉をかけますが、気持ち悪いので止めてください。しかも、男性と女性に対する言葉の掛け方が全然違います。非常に苛々します、渡辺貞夫さん、あなたの声は。そうそう、仕事中なんですから「俺」というのは止めましょう。幼稚っぽくて情けなくなります。「私」や「僕」でいいじゃないんですか?、あ、他にも、自分の意見が通らないと、駄々ッ子のような声を出すのも止めましょう。その年でその態度は非常に嫌らしいものを感じます。あとね、俺だけかもしれないけど、メールで送って、それで十分という態度は止めてください。確かに、文章には、「お忙しいところ」とか「がんばってくださいね。」とか書いてありますけど、全然そういう態度が伝わって来ません。帰って気味が悪いです。
そういう諸々の態度がね、既に8月の時点から蔓延してしまって、スタッフの信頼感を失ってしまって、雪だるま式に膨れあがる仕様の山に対して、ストップが掛けられなかったこと、多々の遅れに対して対応出来なかったこと、見通しの甘さ、見直し抜け等々、そいう諸々のものに対して、皆が対応できなかったのは、あなたの信頼度の無さを象徴しているのではないでしょうか。・・・うーむ、人に聞いたことはないから解りませんけど、少なくとも俺が渡辺貞夫さん、あなたに信頼を置くことができません。今のプロジェクトで人死にが出ないことを祈りますね、俺は。アレだけ超過勤務を続けていると、身体が壊れて当然ですよ。身体を壊してその病気を慢性化させてしまっては何もならないし、それに精神的なストレスは後々まで響きますからね。その時、現在のスタッフの方に徹底的に憎まれてしまっても、ま、俺はかまわないのですが、スタッフがね、ちょっと可哀想です。仮病を使ってもいいから、評価が悪くなってもいいから、ちょっとぐらいプロジェクトが遅れてもいいから、自分の身体や精神面を大切にして下さい。もう、大人なんですから、それぐらいのことは出来るでしょう?、少なくとも俺は、徹底的にこのプロジェクトと渡辺貞夫さんには関らないことに決めました。
俺はね、やりたい事があるし、あなたは勝手に膨れあがるプロジェクトを抱えてその上に君臨していて下さい。俺はもう何も申しませんよ。俺だって人を選ぶ権利ぐらいありますから、あんまり行使したことはないけどね。基本的に「人」が好きですから。俺には渡辺貞夫さん、あなたが人には見えません。単なる「管理」というものです。「それ」ですね。人が離れてしまった時、あなたが定年を迎えた時、あなたには何が残るんでしょうね。それだけが心配です。
えーと、本日の書評日記は単に愚痴だけ・・・では、困るので、なんか一冊探そう。
猫十字社「小さなお茶会」(白泉社)なんてどうでしょうか。いわゆる猫を主人公にしたファンタジーです。もっぷ君とぷりんさんという夫婦が、いろいろ暖かいお茶会や、楽しい生活を御披露してくれる話。まあ、別に、怒った後に読むものではないけれど、人生ってものは、こういうささやかな幸せの積み重ねではないかと思う、今日この頃。確かにね、会社で出世とか、会社での生きがいとか、会社べったりの人生もいいけど、父親が定年まじかになってさ、「実は、商売がやりたかったなあ。」なぞと毎日のように聞かされた俺としてはさ、会社っていうものに全然期待ができなくなっちゃうんだよね。となると、やっぱり、あんまり贅沢は云わなければ暮らせるだけ稼いで、自分の時間を十分にとって、俺ならば、小説家を一生かけて目指すとかさ、そういう生き方をしたいなあ、とお申次第。
あ、そうそう、別に全ての会社が悪いわけでもなく、全ての「管理」が悪いわけではありません。ただ、もっと人間らしい「管理」を目指して欲しい。遅れてしまったら、遅れましたと言い出せる雰囲気、失敗してしまったらフォローして貰えるような安心感を上司に求めるわけですよ。そういう場でこそ、スタッフは十分に実力を発揮できるし、場合によっちゃあ、その上司のために徹夜でもしようか、という気になります。
だからね、会社で頑張っている方は、システムの勉強もそうだけど、そういう人の束ね方を学んでください。そういう良い上司には、自然と良いスタッフ、有能なスタッフが集まって来ます。
では、今日は、これまで。
update: 1996/09/09
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