書評日記 第11冊
少年愛の美学 稲垣足穂
河出文庫

 やっとこさ、ホームページを公開することができた。この日記もちぃったぁ気合がはいるかもしれないな。(ま、そんなことで左右されるようでは困るのだけど、読者がいない状態(公開したところでいないのかもしれないけど・・・というオソロシイ考えはやめておこう)というのは、というのは、ちょっと張り合いがないし・・・、あるにこしたことは無いよね。)
 と、まーそんなわけで、今回は、ちびっとウキウキ(ってカタカナで書くとなんか変態っぽいぞ。)している。

 稲垣足穂の「少年愛の美学」。足穂と言えば、機械的ファンタジーを思い出す人は多いと思う。そちらの片面では、宮沢賢治(今年は、生誕100周年だそうだ)とならび評されるのかもしない。ただ、ホントのところは「A感覚とV感覚」に代表されるような、アナルとヴァギナが主流かもしれない。
 余計なことだけど、ここで、「アナル」と書いてしまうことに嫌悪を覚える人がいるかもしれない。いや、結構いるはずだ。でも、「A感覚」と書いただけではなんのことやらわからない(私も最初はそうだ)だろう。だから、あえて書くことにしようと思う。(もちろん、書かないことで「わかる人にはわかる」という方法もあるのだけど・・・あえて、前者の手段をとったわけだ。)
 というわけで、おけつ感覚をもってこないと、AとVの対比がわからないだろうし、少年愛がわからない。そーしないと、セーラー服(水兵さんの服)を着た少年のおもしろさや、フランスの給仕が男であり(「ギャルソン」と呼ぶ)びたっとしたズボンの意味がわからない。
 ということで、どーいう意味でも、奥が深いんだな、これが。

 あ、そうそう、同じような雰囲気をもっている人におおのやすゆき(漫画家)がいる。あと、奥浩哉・・・なんだけど、こっちの方はちょっと違うかもしれないな。

 付け加えておくけど、少年愛というタイトルから「ホモ」云々ではないことをお断りしておく。まぁ、一読してみるとわかるんだけど・・・、それを云っちゃあ書評にならないよな。

update: 1996/06/08
copyleft by marenijr