書評日記 第56冊
千之ナイフの「美少女世界」と「えろす福音書」を読んで、すっきりする。いや、別に他意があるわけではないのです。そのまま、字義通りであります。
毎日書いていると自分が何処にいるのかわからなくなる。そーいう時は、ぐっすり寝るのが一番。いわゆる、ふて寝は、「子供じみているけれども、気分がすっきりするんだ。」と云ったのはパプリカにでてくるとある先生の言葉。
話変わって、私事ではありますが(ま、日記なのだからすべて私事ではあるのですが)、ひかわきょうこの漫画「荒野の天使ども」に出会ったのは、中学3年の春でありました。まあ、それまでは、いたずら描きはするけれど大してうまいわけでもなし、また漫画を読むわけでもなし(描くくせにあまり読まない)、ま、普通のというか、ちまたにあふれるアニメ少年っぽい事をやっておりました。
で、ま、なんでかわからないけれども(当時でさえどうしてそうしようと思ったのか分からない)少女漫画というものを読んでみたいと思ったわけです。当時は、漫画雑誌を買うわけでも無く、まして少女漫画雑誌なぞを買うわけも無かったわけで、なにを買ったらいいのか、一体なにがいいのか分かりませんでした。・・・というか、普通は買いませんね。一生、そーいうものとは無縁であることもあるわけで、ま、たまたま手にとったのが、この「荒野の天使ども」だったわけです。
いまにして思えば、なんという強運か、はたまた悪運か、または運というものを受け入れる体勢ができていたのか、こういうものに最初に出会えたということは、まことに幸運でありました。
さて、俺の感想ばかりを並べても仕方がないので、ちょっと内容の説明。
「荒野の」は、ミリアムという少女が素直になる話、であります。「素直」になるというだけでは、なんだかよくわからないけれど、ま、そーいうことなのです。「女の子は余裕」というのもありますが、これも「素直」になる話です。今、連載している「彼方から」もそうかもしれません。ま、なんというか、「素直」が一番と思ったり、「けけけ」が一番と思ったりする俺にとって、大切な本です。
しかし、これらが並んでいる俺の本棚。無節操というか、なんというか。
update: 1996/07/25
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