書評日記 第77冊
バビロンに行きて歌え 池澤夏樹
新潮文庫

 あ・る・けぇー、あ・る・けぇー、わたしはぁげーんきぃー。
 さて、これは、許可とかいるんでしょうか?

 午後1時、海老名を出発・・・の前に、腹ごしらえ。ハムサンドとアイスコーヒーを収める。つくづく思う。俺の身体、燃費がいい。

 午後2時半前、小田急と井の頭を乗り次いで、神泉駅で降りる。待ち合わせまで、3時間。さて、歩くか。

 道玄坂に出て吃驚。歩行者天国になっている。俺、日曜日に渋谷に来たことがないんだよね。単なる職場なのだ。
 J&Pを過ぎる。いやな予感がするので、電話をかける。相手、すでに外出したらしい。「城南電器で待ってます。」と伝言。大丈夫だろうなぁ、多分。
 109を過ぎ、和太鼓隊とギターバンドの横を過ぎ(ギターの方、迫力負けしています)、旧国鉄をくぐり、城南電器を確認。なるほど、TVと同じ社長がいる。

 さらに青山通りを歩く。歩道は左側。日陰になっていて涼しい。ま、盆も過ぎればこんなもんだろう。
 妙にぺかぺかした建物があるので、左に折れる。蝉の鳴く小道を歩き、ぐるっと一周する。隙間があるので、もぐりこんでみる。「青山ブックセンター」。なるほど、こんなところに潜んでいるわけか。中に入る。本読みは、本屋にいるときが一番幸せ。配置がわからんので、うろうろしてみる。ANDY WARHOLのビデオがあるので買う。ま、たまにはいいでしょ。

 さらに東へ。なんかしゃれた、スーパーがあるので、前をあるいていた姉ぇーちゃんに続いて入る。ちょっと通路が狭いけど、イタリアのスーパーって感じ。ま、アメリカのスーパーって感じかもしれんけど。俺、イタリアとギリシャしか行ったことないんよ。なにも買わないで出る。買ったって、困るもん。

 絵本専門店の看板を見つける。うっ、探し物がみつかるかもしれない。150m程行って、「クレヨンハウス」。おお、まさに、ぴったりの本屋。子供がわんさか、母親が読み聞かせしてたりする。中に入る。すぐには聞かず、うろうろ探す。そういう努力は必要ね。「かっぱ、かっぱらったか?」波瀬満子&谷川俊太郎を見つける。高校時代の友人、久保君を思い出す。どうしているだろうか。
 見つからないので、「探しもの」の姉ぇーちゃんに尋ねる。ちょっと、涙ぐんでいたかもしれん。変態だと思われただろうか?
 「あのう、『偉大なワンドゥール。最後の一匹』という本は?」
 「絶版です。」と即答。
 という、すげない返事ではなかったが、絶版には違いない。結構、尋ねられるらしい。TBSブリタニカ社、ジュリー=アンドルリュース著だそうだ。ぐうう、恨むぜ。TBSブリタニカ。古本屋にも聞かれるらしい。入手は絶望的。むう、欲しい人がいるんだから、再版しろよな。
 ま、「かっぱ」は買う。「おこそとの」、好きだし。言葉遊び、好きだし。

 表参道を過ぎ、善光寺へ。外人観光客。写真ぱちゃぱちゃ。こまいぬ、無いのね。ここ。ちんぽ探すの楽しみにしてるのに。

 有名なBell Commons。通り過ぎて、戻って、入る。ファッション・ビルは、ま、俺には用なし。でも、見るのは好きだから、ちょっとうろうろ。地下に流水書店。ま、そこそこ。

 古川質店。質屋があれば、一応覗くのは、だれの影響であろうか。ばーんと重厚なドア、というか、金庫の扉のような門。よくみたら、貴金属うんたらと書いてある。だめだめ、こりゃまじだよ。

 地下にあるリブロを覗いて、伊藤忠を過ぎ、CIプラザの前へ。富徳の顔が書いてある看板。なんか、さらしもんみたい。
 さらに、東へ歩くと、明治神宮外苑に着く。どうやら時間切れらしい。青山一丁目から銀座線で渋谷へ引き返す。

 どう?、ついて来られる?

 城南電器の横。待つこと15分。来ました、来ました。黒縁眼鏡で、ちょこまかと。自画像通りであります。夜久さん。
 お互い、間違えていたらしい。よく会えたわ。

 さて、後半戦。
 ラーメン喰いながらお話。隅っこに座るのは、気が合う証拠でしょうか。
 日記猿人、再登録合戦。1行コメントに「がんばれよ。」、「ちょっと、休憩」って、あーた、それってやっぱりゲームじゃないの。
 心配して損したわ。もっとひとを信用しないとね。最近、こればっかり。

 開場までの、30分。間がもたないのは、なんというか。結局、似た者同士なんでしょうか。船井は、30以上のオヤジに見られていたみたい。かわいそうな奴。ちゃんと、話しておいたあげたからね。

 さて、「検閲」のディスカッション開場へ。金髪の兄ちゃんやら、外人さんやら、アートっぽい方がいっぱい。ま、議題が議題だし。気をのまれちゃったよ。でも、そこはなんとか、「創作系漫画オタク」の俺は多少慣れております。古川さんに感謝。

 午後7時開始、午後11時終了。「象の檻」と「揚子江、台湾、沖縄、東京」で盛り上がります。ま、この話は後ほど。
 最後の30分は、なんか云っちゃあ、パチパチパチ。反論してみちゃあ、パチパチパチ。野次馬で来てる俺には、なかなか楽しい。にやにやして見物客。でも、勉強になりました。パチパチパチ。
 なんか起こった時には、まず騒いで事を大きくすること。これが一番です。「自粛」してたらだめね。

 〆の言葉は、やっぱこれだね。
 「あ、すみません。時間がないので手短に。」
 彼は、単なるお祭り好きな男らしい。

 PS、本を紹介しないのは、ちょっといじわる、なのさ。

update: 1996/08/18
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